2008年関東インカレと全日本インカレ
U23デュアスロン日本代表に内定を決めて、人生で初めて日本代表として海外レースに出場する機会を得た。遠征は9月。
大学入学時「エース栗原です!」
と自ら名乗り始めた頃からするとデュアスロンに転戦するアスリートにも徐々に《エース栗原》という名前が浸透し始めていた。もちろんそのあだ名だけではなく、80kmの通学バイク、部活でのラン、時々スイムで実力も上げてきた。
(当時はDAIGOのウィッシュが流行ってました)
〇2008年関東インカレ
大学3年で出場する関カレの目標に《入賞》を掲げ、関東の学生にもエース栗原の名を広げるべく志高くスタートラインに並んだ。
スイムを終えて、ここからが勝負!バイク-ランで一気に追い上げを図ろうと乗車ラインに走る。とそこで、
「国士舘のキミ!ゼッケン付けて!」
?!
『スイマー出身の新入生か、ゼッケン忘れるなんてまさしく新入生っぽいぜ』
「キミだよ!キミ!」
『新入生の誰だ?国士舘の評判落としちゃ困るぜ、ゼッケンっていうのはね、こうやって腰につk……
……
( ˙-˙ )
……
( ˙-˙ )
……
『ゼッケン付け忘れた…』
それまでバイク乗車時に付けていたゼッケンベルトを、今回からウェットスーツの下に付けてからスタートしようとしていた。そしてそれを忘れた。
故にゼッケンはコースを外れた大会会場の荷物置き場だ!!往復300mはある。
続々とライバルたちがバイクコースに繰り出していく中で、たった1人大会会場に戻る男。
全力でゼッケンを付けてもどると40人くらいに抜かれた。この時点で入賞の夢は崩れた。。。
バイクをゴリゴリに攻めて、パスしまくった結果、ランは走れず惨敗。しかもなぜかドラフティングペナルティを取られて+45秒。
50位くらいでフィニッシュ。全日本インカレの切符は手に入れたものの、惨敗。
〇2008年全日本インカレ
9月のイタリア世界選手権を控えながら、インカレに挑む。安心してください、この年は飛行機で行ってます。なにより自転車よりも飛行機の方が安く早く行けるのでオススメします。笑
ロードバイクも新調して、TIMEのEDGEPLUSE!懐かしの細身フレーム!!!
そして2度目のインカレ
香川県観音寺市。
当時は今のようにエリートで戦う学生が少なかった時代、学生レースにおける重要種目はバイクとランだった。
スイムを第3集団の最後尾で終えてバイクへ。
その時点でバイク巧者が揃っていることに気づく。
先頭はジュニアからエリートで戦ってきている若杉摩耶文選手(日体大)、スイムアップ時にあった3分差もあっというまに埋まって、20kmを過ぎたところで先頭集団に!!majide
バイクを終えて、2,5kmを4周のラン。勝負のランだ。
1周目を終えて帰ってきた。
MCが実況する。
「先頭は、国士舘大学 栗原くん!」
「え…誰??」
他の大学の関係者が口にするのを横目に、先頭を走る。
全国大会で先導車の後ろを走るという鳥肌が立つほどの喜びを味わいながら、5kmで尽き果てる。笑
やはり若杉選手は強かった。
優勝とはいかなかったものの、僕も諦めることなく走り続け、国士舘大学史上最上位となる
5位でフィニッシュ!!
誰が想像しただろうか?
自分でエースとなのり、嘲笑され、エースになるべく、ひたすら、ただひたすらに練習を重ねてきた。急に強く速くなるやつなんていないんだ。いつかの苦しみやいつかの悔しみがここに繋がっていたんだ。
そんなことを思うと急にゴールがぼやけてきた。フィニッシュラインは涙でボヤけて見えてないけど、進むべき方向はわかる。仲間が笑顔で待ち受けるところまで駆け抜けた。
全日本インカレの表彰台に並ぶという国士舘大学トライアスロン部の歴史を作った。
イケてる動画も作った。笑
国士舘大学、T-FREAKS(神大・横国大・和光大)のメンバーと喜びを分かち合あった。
そしてレース翌日。。
素直に帰るはずないよね?
大学3年自転車の旅
香川〜長崎800km!
忘れることなかれ、徐々にトライアスロン・デュアスロンに魅了され始めているものの、旅行好きの心は揺るぎないということを!!ψ(`∇´)ψ
東京〜香川は1年前に経験しているので、今年はその先へ〜♪( ´θ`)ノ
レース翌日の朝から国士舘の後輩 青山と横国大の加藤と共に旅路が始まる。
旅なのにガンガンローテーションを回し、峠でアタックするというエキストリーム具合。笑
5日間で850km
全て野宿!!majide
帰りは時速930kmの飛行機でわずか1時間40分で羽田到着!飛行機すげぇ。
旅を一緒した加藤はこの後、自転車旅行にどハマりしてユーラシア大陸2万キロを自転車走破!そして書籍化!!majide
~ユーラシア大陸横断自転車2万キロの旅~
次回、2008年世界デュアスロン選手権リミニ大会/イタリア。
エース栗原、日本代表として海を渡るっ!
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